安祥城(ANSHO CASTLE)

安祥城 DATA

  • 別名 : 森城、安城城
  • 築城年 : 永享年間(1429~1440年)
  • 築城者 : 和田親平
  • 城の種類 : 平山城
  • おもな城主 : 松平氏、織田氏、今川氏

安祥城の歴史

五度に渡って織田と今川が争った城

安祥城は、永享年間(1429~1440年)に築かれた和田氏の居館がその始まりといわれています。もともとは、森城とも安城城とも呼ばれていたといいます。

文明3年(1471年)頃、徳川家康の祖先である松平信光が安祥城を謀略によって奪取します。以降4代にわたって、安祥城は松平氏の居城となりました。

その後、松平一族は尾張の織田方と駿河の今川方の2つに分かれて敵対。安祥城を巡って、織田氏と今川氏は激しく攻防戦を繰り広げました。

永禄3年(1560年)の桶狭間合戦を経て、松平元康(のちの徳川家康)は織田信長と同盟を結びます。そして、これに伴って安祥城は廃城になったと考えられています。

~ 安祥城にまつわる逸話 ~

天文18年(1549年)、今川方が安祥城を落城させた折には、捕えた城主 織田信広(信長の兄)と竹千代(徳川家康)が人質交換されました。

大乗寺です。
大乗寺の建立されている本丸跡は、周囲と比べ小高くなっています。
城址公園の眺めです。
本丸跡と二の丸跡の間に池が巡らされています。浮城の園が公園のテーマだそうです。

安祥城の見どころ

安祥城址公園として整備されている

現在、安祥城の本丸跡には大乗寺が、二の丸跡には八幡社が建っています。本丸跡には切岸や隅櫓跡が見られ、かすかに城の面影を感じさせます。

安祥城址の一部は安祥城址公園として整備されており、周辺には歴史博物館や市民ギャラリー、埋蔵文化財センターなどが立ち並んでいます。これら一帯は安祥文化のさとと呼ばれ、親しまれているようです。

公園内には、安祥城攻防戦で奮闘したという安祥村の法師 善恵坊の供養碑や、同攻防戦で亡くなった女性を葬った姫塚なども見られます。

城跡に残された切岸です。
本丸に設けられていた切岸が公園内に見られます。これは敵の侵攻を防ぐため、斜面を切り落としたものです。
城跡に歴史博物館が建っています。
歴史博物館では、原始時代から近世にかけての安城の歴史を学ぶことができます。定期的に特別展も催されています。

安祥城の観光情報・交通アクセス

安祥城址公園の観光情報

住所 愛知県安城市安城町城堀
開館時間 随時
∗歴史博物館は9時~17時(入館は16時30分まで)
休館日 なし
∗歴史博物館は毎週月曜日(祝日の場合は開館)、12月28日~1月4日
入館料 なし
∗歴史博物館は一般200円、中学生以下無料(企画展・特別展は別料金)
駐車場 安祥文化のさと駐車場あり

安祥城址公園への交通アクセス

電車にて

名鉄西尾線 南安城駅より徒歩12分

JR東海道本線 安城駅より徒歩25分

路線バスにて

JR東海道本線 安城駅より

あんくるバス川島行き⌈歴史博物館⌋にて下車、徒歩すぐ

自動車にて

東名高速道路 岡崎ICより25分前後

衣浦豊田道路 牛田ICより25分前後

安祥城周辺の観光スポット

  • 岡崎城の再建された天守です。

    岡崎城址(岡崎公園) 住所:愛知県岡崎市康生町561

    岡崎城は徳川家康が生まれた城であり、独立して浜松城に移るまで家康の本拠となりました。かつては神君出生の神聖な城とみなされていたといいます。岡崎城址には天守が再建され、岡崎公園として整備されています。