岡崎城(OKAZAKI CASTLE)

岡崎城 DATA

  • 別名 : 竜城、竜ヶ城(たつがしろ)
  • 築城年 : 康正元年(1455年)頃
  • 築城者 : 西郷頼嗣(稠頼)
  • 城の種類 : 平山城
  • おもな城主 : 西郷氏、松平氏、田中氏、本多氏

岡崎城の歴史

徳川家康が生まれ、拠点とした名城

岡崎城の歴史は、康正元年(1455年)頃に西郷頼嗣(稠頼)によって龍頭山に築城されたことに始まります。その後、徳川家康の祖父にあたる松平清康がこれを本拠とし、城を整備しました。

のちに天下統一を果たし江戸幕府を開いた家康は、この岡崎城で生まれました。そのため江戸時代において、岡崎城は神君出生の神聖な城とみなされていたといいます。

8歳の頃から今川義元の人質となっていた家康は、19歳のときに独立を果たし、岡崎城を本拠として行動します。元亀元年(1579年)、家康は岡崎城を嫡男の信康に譲ると、浜松城を築いて本拠を移しました。

明治に入り城郭の大半が取り壊されてしまいましたが、昭和34年には鉄筋コンクリート造でほぼ昔の外観どおりの天守が再建されました。岡崎城址は、岡崎公園として整備されています。

岡崎城の大手門です。
岡崎公園の玄関口には大手門が構えられています。これは再建されたもので、かつての大手門は別の場所にありました。
岡崎城にある東隅櫓です。
かつて東曲輪があった場所はバス駐車場となっており、その隅には木造二階建ての東隅櫓が復元されています。

岡崎城の見どころ

本丸の北側には壮大な清海掘が残る

再建された岡崎城内では岡崎城や城下町に関する資料が多数展示されており、5階の展望台からは岡崎市内を一望することができます。また、本丸北側の空堀(清海堀)は当時の状態で残っており、ダイナミックで見ごたえがあります。

岡崎公園内にある三河武士のやかた家康館では、三河武士と家康の生涯について数多くの資料や映像が展示されています。なかでも、関ヶ原の戦いについては大型映像と可動式のジオラマが用いられ、とても分かりやすく解説されています。また、館内で甲冑を無料で試着することができ、写真撮影も可能です。

三河武士のやかた家康館の近くには、からくり時計塔と呼ばれる時計塔が設けられています。定刻(毎時0分、30分)になると能装束の家康(人形)が能を舞い、最後に遺訓を語るというものです。

園内には、徳川家康の銅像をはじめ本多平八郎忠勝や松平元康の像も建てられており、見どころ豊富な岡崎公園は日本のさくら名所100選にも認定されています。

清海堀と呼ばれる空堀です。
本丸の北側には幅が狭く深い空堀が残されています。清海堀と呼ばれており、築城者 西郷頼嗣(清海入道)の名を今に伝えています。
徳川家康のしかみ像です。
三方ヶ原で武田軍に大敗した家康は、自戒の念を忘れぬよう画を描かせました。これを基に作られたしかみ像が園内に建てられています。

岡崎城の観光情報・交通アクセス

岡崎城(岡崎公園)の観光情報

住所 愛知県岡崎市康生町561 岡崎公園内
開館時間 9時~17時(入館は16時30分まで)
休館日 12月29日~12月30日
入館料 岡崎城 中学生以上200円、5才以上100円
三河武士のやかた家康館 中学生以上360円、5才以上200円
岡崎城・家康館共通券 中学生以上510円、5才以上270円
∗岡崎公園WEBサイト上に割引券あり
∗JAFカード割引あり
∗30名以上で団体割引あり
駐車場 あり(有料)

岡崎城(岡崎公園)への交通アクセス

電車にて
名鉄名古屋本線 東岡崎駅下車、徒歩15分
路線バスにて

名鉄名古屋本線 東岡崎駅、JR東海道本線・愛知環状鉄道 岡崎駅より

名鉄バス⌈康正町⌋にて下車、徒歩5分

自動車にて
東名高速道路 岡崎ICより名古屋方面へ10分前後

岡崎城周辺の観光スポット

  • 安祥城址の本丸跡を見上げます。

    安祥城址 住所:愛知県安城市安城町

    徳川家康の祖先である松平信光が奪取し、松平氏4代の居城となった城です。この城を巡り、織田氏と今川氏は5度に渡って攻防戦を繰り広げました。本丸には大乗寺が建ち、切岸や隅櫓跡などが残されています。
  • No Image

    伊賀八幡宮 住所:愛知県岡崎市伊賀町東郷中86

    松平氏4代当主 親忠が氏神として創建した神社で、家康も合戦の前に参詣したといいます。徳川3代将軍 家光によって境内が整備され、その多くが国の重要文化財となっています。