観音寺城(KANNONJI CASTLE)

観音寺城 DATA

  • 別名 : ―
  • 築城年 : 不明
  • 築城者 : 佐々木六角氏
  • 城の種類 : 山城
  • おもな城主 : 佐々木六角氏

観音寺城の歴史

無数の曲輪が築かれた総石垣の大山城

観音寺城は近江守護 佐々木六角氏の本城であり、日本五大山城の一つに数えられる大山城です。城には観音寺山(繖山)の全山にわたって1千にものぼる曲輪が設けられ、石垣や石段も累々と築かれていたといいます。

築城年ははっきりしていませんが、南北朝時代の当主 六角氏頼の頃には山城として使われていたといわれています。弘治年間(1555年~1557年)には、鉄砲による攻撃に備えて大々的に石塁の改修も行われています。

永禄11年(1568年)、六角義賢とその子 義治は、織田信長の上洛に対抗する構えを見せましたが、信長に支城を落とされると観音寺城を逃れて開城しました。観音寺城はその後しばらくして廃城となっています。

観音寺城の本丸跡です。
観音寺城の本丸があった場所です。かつては立派な館が建っていたのでしょうか。
城跡には石段が残されています。
本丸跡へと続く石段です。このような石段や石垣が累々と築かれていました。

観音寺城の見どころ

平井丸南虎口には巨石の石垣が残る

観音寺城は壮大な石垣造りの城であり、城の全体に石垣が組まれ、本丸や平井丸、池田丸など数多くの曲輪が配されていました。

観音寺城跡では現在も、山のいたるところに往時を偲ばせる遺構が残されています。それらの多くは、六角定頼・義賢の時代に築かれたものと考えられています。

本丸跡では大手口の石階段や石垣、食違い虎口跡などを見ることができます。本丸跡の下に位置する平井丸跡の南側には城内最大規模の虎口跡があり、巨石を用いた石垣が残されています。

本丸跡に石垣が残されています。
本丸跡に残されている野面積みの石垣です。隅部は算木積みとなっています。
観音正寺の境内です。
観音正寺の境内からも観音寺城跡へ行くことができます。本丸跡まで歩いて10分ほどです。

観音寺城の観光情報・交通アクセス

観音寺城跡の観光情報

住所 滋賀県近江八幡市安土町石寺
開館時間 随時
休館日 なし
入館料 なし
駐車場 あり(有料)

観音寺城跡への交通アクセス

電車にて
JR東海道本線(琵琶湖線)安土駅下車、徒歩1時間前後
路線バスにて

JR東海道本線(琵琶湖線)能登川駅、近江鉄道 八日市駅より

近江鉄道バス神崎線⌈観音寺口⌋にて下車、徒歩1時間前後

自動車にて

名神高速道路 八日市IC、竜王ICより50分前後

∗五個荘側から登る山道は道幅が狭く要注意。

観音寺城周辺の観光スポット

  • 観音正寺です。

    観音正寺 住所:滋賀県近江八幡市安土町石寺2

    観音正寺は、南近江を治めていた佐々木六角氏に庇護されて栄えた寺院です。観音寺城と同じ繖山(きぬがさやま)にあり、西国三十三所第三十二番札所となっています。
  • 安土城跡の入口付近です。

    安土城跡 住所:滋賀県近江八幡市安土町下豊浦

    安土城は織田信長が観音寺城の北の尾根続きに築いた城です。城跡には石垣などの遺構も残されており、観音寺城を観光の際には、ぜひ一緒に見ておきたいところです。