高田城 DATA
- 別名 : 鮫が城
- 築城年 : 慶長19年(1614年)
- 築城者 : 松平忠輝
- 城の種類 : 平城
- おもな城主 : 松平氏
高田城は慶長19年(1614年)、徳川家康の六男 松平忠輝が築いた大規模な近世城郭です。築城にあたっては高田平野の菩提ヶ原が選ばれ、本丸をはじめ二の丸・三の丸の周囲に河川を利用した堀が設けられました。
城は、13もの大名が動員された天下普請(幕府が命じて行わせた土木工事)により、4ヶ月ほどで完成したといいます。これほど短期間での築城は、豊臣氏との決戦(大阪冬の陣)を見据えてのことでしょう。
高田城は明治4年に廃城となり、陸軍の駐屯地となりました。明治41年、陸軍第十三師団の入城に伴って二の丸・三の丸の土塁は撤去され、堀の一部も埋められてしまいました。
現在、高田城跡は高田公園として整備され、その全体が新潟県の史跡に指定されています。
~ 高田城にまつわる逸話 ~
高田城の普請には加賀の前田利恒をはじめ多くの大名が任命されていましたが、総監督として指揮をとったのは伊達政宗であったといいます。政宗は松平忠輝の舅でした。
スポンサーリンク
高田城は石垣を用いず、土塁を巡らせて築かれた城でした。本丸の周りには現在も土塁が残されており、当時の城の面影を感じさせます。
今も昔も高田城のシンボルとなっているのは、本丸の南西隅に建つ三重櫓です。当初の三重櫓は廃城後に取り壊されてしまいましたが、多くの市民の声により復元されました。
三重櫓は内部に入ることもできます(有料です)。内部には高田城に関する資料が展示されており、櫓の3階からは公園内を見渡せます。
高田公園には4000本もの桜が植えられており、桜の名所として知られています。水堀に映える夜桜の幻想的な姿から、日本三大夜桜の一つにも数えられています。
スポンサーリンク
高田城三重櫓の観光情報
住所 | 新潟県上越市本城町6-1 |
---|---|
開館時間 | 9時~17時 |
休館日 | 毎週月曜日(月曜日が休日の場合は翌日) 休日の翌日、12月29日~1月3日 |
入館料 | 一般200円、小・中・高校生100円 ∗団体割引あり ∗市内の学校に通う小・中学生は無料 |
駐車場 | あり |
高田城三重櫓への交通アクセス
- 電車にて
- JR高田駅より徒歩25分
- 路線バスにて
-
JR高田駅より
くびき野バス宮口線⌈高田公園入口⌋にて下車、徒歩5分
- 自動車にて
-
北陸自動車道 上越ICより10分前後
上信越自動車道 上越高田ICより10分前後
-
春日山城跡 住所:新潟県上越市中屋敷、大豆
春日山全体に築かれた上杉謙信・景勝の居城です。城跡には、謙信が出陣の前に籠って戦勝祈願したと伝わる毘沙門堂も再建されており、見どころ豊富です。春日山中腹には謙信を祭神として祀る春日山神社があります。 -
林泉寺 住所:新潟県上越市中門前1-1-1
上杉謙信の祖父 長尾能景が父の菩提を弔うために創建した長尾氏の菩提寺です。その惣門は春日山城から移築されたものと言われています。墓地には謙信公をはじめとして長尾氏、堀氏、榊原氏の墓や川中島戦死者の供養塔が建てられています。 -
春日山城史跡広場・春日山城跡ものがたり館 住所:新潟県上越市大字大豆334
史跡広場には堀や土塁の一部が復元されており、当時の面影を見ることができます。広場に隣接するものがたり館には上杉謙信と春日山城について映像や資料が展示されています。建物の2階には展望室もあります。 -
春日神社 住所:新潟県上越市春日18
春日神社は、奈良春日大社の分霊を勧請して天徳2年(958年)に春日山の山頂に創建されました。やがて春日山城が築城されると、城の鬼門にあたる現在の場所に遷座されたと伝えられています。かつては越後守護代 上杉氏の氏神として栄えました。春日山城の名はこの神社に由来するといわれています。
スポンサーリンク