林泉寺(RINSENJI)

林泉寺

林泉寺の歴史

幼少の謙信が学び、義の精神を育んだ

春日山の麓にある林泉寺は、明応6年(1497年)、上杉謙信の祖父である越後守護代 長尾能景(よしかげ)が父の菩提を弔うために長尾氏の菩提所として創建したものです。

謙信は幼少の頃よりこの林泉寺で天室光育(てんしつこういく)和尚に学び、のちに益翁宗謙(やくおうしゅうけん)和尚から禅を学びました。謙信の義を重んじる精神はこの寺で育まれたと伝えられています。

林泉寺の見どころ

山門には謙信直筆の大額が掲げられる

寺の入口にある惣門は、謙信の手によって春日山城から移築されたものと伝えられています。山門も謙信によって寄進されましたが地震により焼失し、現在の山門は大正時代に再建されたものです。この山門には、謙信直筆の⌈春日山⌋と⌈第一義⌋の額が掲げられています。

墓所には謙信の墓をはじめとして長尾氏や、上杉家の会津移封に伴って領主となった堀氏、江戸時代の藩主である松平氏、榊原氏の墓がひっそりと建っています。謙信の墓のすぐそばには川中島戦死者の供養塔も建てられています。

また、境内には宝物館があり、生前描かれたものとして唯一現存する謙信の肖像画をはじめ、謙信ゆかりの品々が多数展示されています。訪れた際にはぜひ見ておきたいところです。

林泉寺の惣門です。
到着して最初に目にするのがこの惣門です。謙信が春日山城から移築したものと伝わります。
林泉寺の山門です。
山門の正面上部に見えるのは、謙信直筆の⌈春日山⌋の額です。
謙信直筆の額です。
山門裏側にも謙信直筆の⌈第一義⌋の額が掲げられています。
境内には宝物館があります。
宝物館では、生前描かれたものとして唯一現存する謙信の肖像画などが展示されています。

林泉寺の観光情報・交通アクセス

林泉寺の観光情報

住所 新潟県上越市中門前1-1-1
拝観時間 9時~17時
休館日 不定休
拝観料 一般500円 小中学生250円
∗25名以上で団体割引あり
駐車場 あり

林泉寺への交通アクセス

電車にて
JR信越本線 春日山駅下車、徒歩30分前後
路線バスにて

JR信越本線・北陸本線 直江津駅より

春日山・佐内線⌈林泉寺入口⌋にて下車、徒歩15分

自動車にて

北陸自動車道 上越ICより15分前後

上信越自動車道 上越高田ICより20分前後

林泉寺周辺の観光スポット

  • 春日山城跡にたつ上杉謙信像です。

    春日山城跡 住所:新潟県上越市中屋敷、大豆

    春日山全体に築かれた上杉謙信・景勝の居城です。城跡には、謙信が出陣の前に籠って戦勝祈願したと伝わる毘沙門堂も再建されており、見どころ豊富です。中腹には謙信を祭神として祀る春日山神社があります。
  • 高田城の三重櫓です。

    高田城跡(高田公園) 住所:新潟県上越市本城町6-1

    大阪冬の陣を前に、徳川家康の六男 松平忠輝が築いた近世城郭です。天下普請により、わずか4ヶ月という短期間で築城されました。本丸の周囲には土塁が残り、三重櫓が復元されています。
  • 春日山城史跡広場です。

    春日山城史跡広場・春日山城跡ものがたり館 住所:新潟県上越市大字大豆334

    史跡広場には堀や土塁の一部が復元されており、当時の面影を見ることができます。広場に隣接するものがたり館には上杉謙信と春日山城について映像や資料が展示されています。建物の2階には展望室もあります。
  • No Image

    春日神社 住所:新潟県上越市春日18

    春日神社は、奈良春日大社の分霊を勧請して天徳2年(958年)に春日山の山頂に創建されました。やがて春日山城が築城されると、城の鬼門にあたる現在の場所に遷座されたと伝えられています。かつては越後守護代 上杉氏の氏神として栄えました。春日山城の名はこの神社に由来するといわれています。