忍城 DATA
- 別名 : ―
- 築城年 : 文明10年(1478年)頃
- 築城者 : 成田顕泰
- 城の種類 : 平城
- おもな城主 : 成田氏、阿部氏、松平氏
忍城は文明10年(1478年)頃、現在の熊谷市上之を本拠とする成田顕泰によって築城されたと考えられています。以降100年余りの間、成田氏の居城となりました。
天正18年(1590年)、石田三成を大将とする豊臣軍が忍城に攻め寄せます。関東の城が続々と豊臣軍の手に落ちる中、忍城は本城である小田原城の開城まで持ちこたえました。
小田原落城まで陥落しなかったのは忍城だけで、水攻めにあっても城が沈まなかったことから⌈忍の浮城⌋と称されました。守りやすく攻めにくい難攻不落の城であったようです。
江戸時代に入ってからは、松平氏、阿部氏、松平(奥平)氏と城主が変遷。明治維新を迎えると、新政府によって取り壊されました。
~ 忍城にまつわる逸話 ~
忍城城主 成田氏長の長女として生まれた甲斐姫は、女性でありながら武勇に優れていたといいます。豊臣軍との戦いでは、城主不在の中で自ら馬にまたがって戦い、わずかな兵とともに城を守ったと伝えられています。
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忍城址のシンボルとなっているのが、日本最大級の鯱を戴く御三階櫓です。本丸跡に復元・整備されています。
御三階櫓の内部へは、行田市郷土博物館から行くことができます。櫓の各階に展示された忍城と城下町に関する資料などを見ながら、最上階へ登りましょう。
また、行田市郷土博物館では多くの展示物を通じて、戦国時代をはじめとした行田の歴史・文化に触れることができます。
城址には、かつて城内の櫓に使用されていたという石垣も展示されています。




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忍城址(行田市郷土博物館)の観光情報
住所 | 埼玉県行田市本丸17-23 |
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開館時間 | 9時~16時30分(入館は16時まで) |
休館日 | 月曜日(祝日・休日は開館)、祝・祭日の翌日(土日は開館)、毎月第4金曜日(企画展中は開館)、年末年始 |
入館料 | 一般200円、大学・高校生160円、中学・小学生50円 ∗20名以上で団体割引あり |
駐車場 | あり(行田市郷土博物館駐車場を利用) |
忍城址(行田市郷土博物館)への交通アクセス
- 電車にて
- 秩父鉄道 行田市駅下車、徒歩15分
- 路線バスにて
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JR吹上駅・熊谷駅より
朝日バス⌈忍城⌋にて下車、徒歩すぐ
JR行田駅より
市内循環バス西循環コース(右回り)⌈忍城址・郷土博物館前⌋にて下車、徒歩すぐ
市内循環バス西循環コース(左回り)⌈行田市バスターミナル⌋にて下車、徒歩5分
- 自動車にて
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東北自動車道 羽生ICより30分前後
関越自動車道 東松山ICより30分前後
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埼玉古墳群(さきたま古墳公園) 住所:埼玉県行田市埼玉
石田三成は忍城を水攻めする際に、埼玉古墳群のなかの一つである丸墓山古墳に本陣を置いたと伝えられています。この水攻めのために三成が築いた堤は⌈石田堤⌋と呼ばれ、その一部が残されています。 -
水城公園 住所:埼玉県行田市水城公園
忍城址から歩いて5分ほどのところにある水郷公園です。園内にある広大な池は、かつて城の外堀であったところです。シーズンには、ホテイアオイの花がいっぱいに咲き乱れることで知られています。
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