二荒山神社(FUTAARAYAMA JINJA)

二荒山神社

二荒山神社の歴史

名立たる武将が参詣した下野国一の宮

二荒山神社は、かつて宇都宮大明神と称された大変由緒のある神社です。その起源はおよそ1600年ほど前と伝えられています。以後、二荒山神社は下野国一の宮として郷土の人々から篤く信仰され、宇都宮は当社を中心に栄えてきました。

中世において宇都宮を支配していたのは宇都宮氏です。宇都宮氏は宇都宮城を拠点とし、二荒山神社の社務職しゃむしき(神職の長)を兼ね、祭祀を行いながら一帯を統治していました。

古くは藤原秀郷や源頼家、源頼朝といった名だたる武将も二荒山神社へ戦勝祈願に訪れたといいます。また戦国時代、上杉討伐の道中で石田三成の挙兵を知った徳川家康も戦勝祈願に参詣したと伝えられています。

二荒山神社は宇都宮に攻め入った小田原北条氏に本殿を焼かれ、その後もたびたび火災に遭ってきましたが、そのたびに再建されて今日に至っています。

二荒山神社の見どころ

堂々たる大鳥居と美しい唐破風神門

ケヤキの大鳥居から参道を進んで石段を上り、唐破風神門をくぐると正面に厳かな拝殿があります。神門を入ってすぐ左手にある手水舎で身を清め、まずは拝殿へ参拝しましょう。

境内の東側には神楽殿が建てられています。境内西側にある初辰稲荷神社の脇には、宇都宮の名所 七木・七水・八河原しちぼく・しちすい・はちがわらの一つとされる⌈明神の井⌋が復元されています。この水を用いると書道が上達するという言い伝えが残されているそうです。

神社の境内には12もの末社があります。末社は、神門へと向かう石段の両側や拝殿・本殿の東側、西側にそれぞれ祀られています。

二荒山神社の大鳥居です。
大通り沿いに二荒山神社の大鳥居が建っています。堂々たる姿です。
石段の上に唐破風神門が立っています。
100段近い石段を上ると、美しい唐破風神門が出迎えてくれます。
二荒山神社の神楽殿です。
境内に神楽殿があります。江戸時代中頃から神楽が奏されていたそうです。
二荒山神社の本殿です。
拝殿の先に本殿があります。社殿はこれまで何度も火災に遭ってきたといいます。

二荒山神社の観光情報・交通アクセス

二荒山神社の観光情報

住所 栃木県宇都宮市馬場通り1-1-1
開館時間 7時頃~21時頃
休館日 なし
入館料
駐車場 あり(有料)

二荒山神社への交通アクセス

電車にて

JR宇都宮駅より徒歩15分

東武宇都宮線 東武宇都宮駅より徒歩10分

路線バスにて

JR宇都宮駅より

関東バス等の市内バス⌈馬場町・二荒山神社前⌋にて下車、徒歩すぐ

自動車にて

東北自動車道 鹿沼ICより20分前後

東北自動車道 宇都宮ICより20分前後

北関東自動車道 宇都宮上三川ICより25分前後

二荒山神社周辺の観光スポット

  • 宇都宮城址公園の清明台です。

    宇都宮城(宇都宮城址公園) 住所:栃木県宇都宮市本丸町

    宇都宮城は、およそ500年ものあいだ宇都宮氏の拠点となった城です。城跡には遺構は残されていませんが、城の一部が復元されて宇都宮城址公園となっています。本丸に建てられていたという清明台や富士見櫓も再建され、建物内に入ることもできます。
  • 飛山城跡の堀と土塁です。

    飛山城跡(飛山城史跡公園) 住所:栃木県宇都宮市竹下町

    飛山城は、宇都宮氏の重臣 芳賀氏の居城です。北と南に鬼怒川が流れる丘の上に築かれ、堀と土塁を幾重にもめぐらせて防備していました。城跡は現在、飛山城史跡公園として整備されており、将兵の詰所とされる建物なども復元されています。