七尾城 DATA
- 別名 : ―
- 築城年 : 16世紀前半
- 築城者 : 能登畠山氏
- 城の種類 : 山城
- おもな城主 : 能登畠山氏、上杉氏、前田氏
七尾城は、室町時代に能登国守護であった畠山氏がその本拠とした山城です。石動山脈の北端にあたる標高約300mの山頂部に置かれた本丸を中心に、複雑な地形を利用して二の丸、三の丸が構えられていました。
能登畠山氏の歴代当主が順次拡張・増強し、難攻不落といわれた七尾城ですが、天正5年(1577年)、越後の上杉謙信の手によって落城し、能登畠山氏は滅亡しました。
謙信亡き後、七尾城は織田氏の支配下に入り、信長より命じられて配下の前田利家が入城しました。しかし時代はすでに山城の時代ではなく、七尾城より港に近い小丸山に平山城を築城すると、七尾城は廃城となりました。
七尾という地名は、古来より石動彦神(いするぎひこのかみ)が宿るとして信仰を集めた石動山に連なる七つの尾根(松尾・竹尾・梅尾・菊尾・亀尾・虎尾・龍尾)に由来すると伝えられています。
~ 七尾城にまつわる逸話 ~
上杉謙信が七尾城を包囲した際に折からの月明に感嘆して、有名な漢詩⌈九月十三夜⌋を詠んだと伝えられています。
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本丸へ続く道では、戦国期の山城に多い野面積みの石垣を見ることができます。石垣は保存状態も良く、北側では5段に組まれており、見るものを威圧するような重厚さを感じます。
本丸跡には七尾城址の石碑が建ち、高台には城山神社が鎮座しています。天気の良い日に本丸跡から望む七尾湾の眺望は素晴らしく、上杉謙信もこの眺めをこよなく愛したといいます。
他にも、二の丸跡、三の丸跡をはじめ、軍馬の検分・調練などが行われていた桜馬場跡(さくらのばばあと)や、城主に次ぐ地位にあった遊佐氏の屋敷跡などを見ることができます。
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七尾城跡の観光情報
住所 | 石川県七尾市古屋敷町 |
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開館時間 | 随時 |
休館日 | なし |
入館料 | なし |
駐車場 | あり |
七尾城跡への交通アクセス
- 路線バスにて
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JR七尾線 七尾駅より
市内循環バスまりん号(東回り)⌈城史資料館前⌋にて下車、徒歩約1時間
- 自動車にて
- 能越自動車道 七尾城山ICより15分前後
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七尾城史資料館 住所:石川県七尾市古屋敷町タ-8-2
館内には、七尾城跡より出土した水晶製五輪塔や天目茶碗、畠山氏愛用の武具、直筆の書簡などが展示されています。
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